2026.07.30

縮景園(広島市)完全ガイド|料金・所要時間・駐車場

目次

縮景園とは|30秒でわかる基本情報

出典:小原由夫, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons

基本データ

名称縮景園(しゅっけいえん)
所在地〒730-0014 広島県広島市中区上幟町2-11
電話082-221-3620
開園時間3月16日〜9月15日:9:00〜18:00(入園は17:30まで)
9月16日〜3月15日:9:00〜17:00(入園は16:30まで)
休園日12月29日〜31日(それ以外は年中無休)
入園料一般350円/大学生150円/高校生以下・65歳以上は無料
駐車場あり(有料・台数少)乗用車 最初の1時間400円、以降30分ごと200円
指定国指定名勝
公式サイトhttps://shukkeien.jp/

どんな場所か

縮景園は、元和6年(1620年)に広島藩主・浅野長晟(あさの ながあきら)が別邸の庭としてつくらせた大名庭園です。作庭を担当したのは家老であり、茶人としても名を成した上田宗箇(うえだ そうこ)。かつては「泉邸(せんてい)」の名でも親しまれていました。

中央に濯纓池(たくえいち)という池を配し、その周囲を歩いて景色の移り変わりを楽しむ「池泉回遊式庭園」という形式です。名前の由来については、各地の景勝地を縮めて写したという説と、中国・杭州の西湖の風景を縮めて表したという説が伝えられています。

JR広島駅から徒歩圏内という立地でありながら、門をくぐると街の音がすっと遠のく。この落差が縮景園の一番の魅力です。


料金と開園時間【2026年最新】

出典:Yoshio Kohara, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons

開園時間は季節で切り替わる

ここを間違えると、せっかく行っても入れません。縮景園の開園時間は年2回、日付で切り替わります。

期間開園時間入園受付
3月16日〜9月15日9:00〜18:0017:30まで
9月16日〜3月15日9:00〜17:0016:30まで

要注意:入園受付は閉園の30分前で終了します。「17時までだから16時50分に着けばいい」と考えると、冬場は門前で引き返すことになります。夕方に立ち寄る予定なら、受付終了時刻を基準に逆算してください。

入園料一覧

個人団体(20名以上)
一般350円250円
大学生150円100円
高校生以下無料
65歳以上無料

高校生以下が無料になったのは令和7年(2025年)4月14日から。少し前のガイドブックや観光サイトには旧料金が残っていることがあるので、古い情報に惑わされないようにしてください。

65歳以上の方は、年齢がわかる公的証明書の提示が必要です。マイナンバーカード、運転免許証、保険証などを忘れずに。口頭申告では適用されません。

県立美術館とのセット券は買うべきか

縮景園のみ美術館セット券
一般350円660円
大学生150円350円

縮景園は広島県立美術館と隣接しており、共通券が用意されています。一般の場合、美術館の常設展を単独で観るよりセットのほうが割安になる計算です。庭園を歩いたあとに屋内でひと休みしたい、天気が崩れそう、という日には有力な選択肢になります。

実際に訪れた人の中には、美術館3階から庭園を見下ろせる休憩スペースが快適だったという声もありました。夏場の暑さしのぎとしても機能します。

無料で入れる日がある

  • 5月4日(みどりの日)
  • 11月3日(文化の日)

この2日は入園無料です。ただし11月3日は菊花展の会期中にあたることが多く、園内は年間でもかなり混み合います。静けさを求めて行く場所なので、混雑を避けたい人はあえて外すという判断もありです。

団体・減免制度

次に該当する方は無料で入園できます。

  • 65歳以上の方
  • 身体障害者手帳をお持ちの方
  • 戦傷病者手帳をお持ちの方
  • 療育手帳をお持ちの方
  • 精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方
  • 上記の手帳をお持ちの方を介助される方

いずれも入園前に受付で証明書の提示が必要です。車で来園する場合は、受付ではなく駐車場の管理員に提示します。

意外と知られていない制度:手帳をお持ちの方が自ら運転する、または介護者が運転する車に同乗して駐車場を利用する場合、駐車料金が免除されます。また、減免対象者が20名以上の団体であれば、公式サイトからダウンロードできる「減免証明書」(PDF・Word版あり)の提出で、一人ひとりの証明書提示を省略できます。学校や福祉施設の団体利用では、事前にこの書式を用意しておくと当日の受付がスムーズです。

WEBチケットはあるのか

公式サイトからアソビュー(asoview)経由のWEBチケットが購入できます。窓口が混雑する桜まつりや菊花展の時期には検討する価値がありますが、通常期は窓口でもほとんど待ちません。

アクセスと駐車場|結論、路面電車が一番ラク

路面電車で行く(もっともおすすめ)

JR広島駅南口Aホームから広島電鉄に乗り、「八丁堀」で白島線に乗り換え、「縮景園前」で下車。電停を降りたら目の前です。

実際に訪れた人の記録では、電停から縮景園の門まで徒歩1〜2分。迷いようがない距離です。乗り換えが1回入りますが、白島線のホームは八丁堀の交差点にあり、案内表示も出ています。

バスで行く

JR広島駅新幹線口(北口)から広島バスのオレンジルート・レモンルートに乗り、「県立美術館前(縮景園前)」で下車。新幹線で到着してそのまま向かう場合はこちらが便利です。

このほか、広島駅から「旭町」行きのバスで「縮景園入口」下車というルートもあります。

広島駅から歩く

広島駅から縮景園までは徒歩約15分とされています。実際に見学後、バスの時間が合わずに歩いて広島駅まで戻ったという訪問者は、25分ほどかかったと記録しています。地図上の距離と体感には差が出るので、時間に余裕がない場合や真夏・真冬は、素直に電車かバスを使うのが賢明です。

車で行く場合の駐車場

最初の1時間以降30分ごと
乗用車400円200円
バス800円400円

駐車場の入口は、園の正門の向かい側にあります。ただし台数がかなり限られており、公式サイト自体が「できるだけ公共交通機関をご利用ください」と明記している状況です。

満車時の注意:路上での待機駐車はできません。満車の場合は近隣の駐車場を案内されることがあります。桜・紅葉のシーズンや土日は、はじめから近隣のコインパーキングを想定して動いたほうがストレスがありません。

水上タクシーという選択肢

縮景園は京橋川に面しており、公式サイトには水上タクシーの案内ページが用意されています。平和記念公園方面から川を使って移動できるルートで、観光としての満足度は高いはずですが、紹介している媒体はほとんどありません。運航状況や料金は季節・天候で変わるため、利用前に必ず確認してください。


所要時間の目安|30分・60分・半日の3パターン

出典:そらみみ, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

「どれくらい時間を見ておけばいいか」は、実際に訪れた人の間でも答えが分かれます。それは歩く速さの問題ではなく、何をしに行くかの違いだからです。訪問者の声を整理すると、次の3パターンに集約されます。

パターン1:さっと一周する(約30分)

2025年9月に訪れた人は、池のまわりをぐるっと回るだけなら30分ほどで一周できたと記しています。静かで落ち着いた雰囲気なので、散歩感覚で歩くにはちょうどいい規模、という評価でした。

広島駅での乗り換え待ちや、次の予定までの空き時間に立ち寄る使い方であれば、この30分枠で十分に成立します。実際、「広島駅で少し時間があったので歩いて行った」という訪問記も複数見られました。

パターン2:標準的に楽しむ(40分〜1時間)

庭園の紹介記事で最も多く示されている目安が40分〜1時間です。跨虹橋を渡り、園内最高地点の迎暉峰(げいきほう)に登り、茶室の清風館を眺め、途中でベンチに腰を下ろす。写真を数枚撮る。この程度の余裕を持たせると、だいたいこの範囲に収まります。

はじめて訪れるなら、この1時間枠を基準に考えるのが無難です。

パターン3:半日かけてのんびり過ごす

一方で、「広島に来たら立ち寄って、のんびり半日過ごすのがおすすめ」という声もあります。隣接する県立美術館の展示を観て、美術館内のレストランで食事をし、また庭園に戻る。池の錦鯉に餌をやる(園内で100円で購入できます)。そういう過ごし方をするなら、半日はあっという間です。

ガイド付きで歩く場合

広島市内では、ボランティアガイド団体による「世界平和記念聖堂と縮景園散策コース」という企画が実施されています。JR広島駅南口に集合し、全体距離約3km、所要約2時間30分、参加費1人500円(保険料・資料代込み)という内容です。偶数月の第4土曜日が基本の実施日ですが、5人以上の申込みであれば希望日での対応も可能とされています。

縮景園自体にもボランティアガイドの案内制度があります。庭が「どういう意図でこう造られているか」を聞きながら歩くと、同じ30分でも見えるものがまったく変わります。

時間別の回り方まとめ

使える時間できること向いている人
30分池を一周、跨虹橋で写真乗り換えの合間、出張のすき間
1時間一周+迎暉峰+休憩はじめて訪れる人(標準)
2時間上記+泉水亭で一服、ガイド同行じっくり庭を味わいたい人
半日上記+県立美術館+食事雨の日、暑い日、家族連れ

同行者別の歩きやすさ|高低差と段差の実際

出典:そらみみ, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

ここは、公式サイトにも観光サイトにもほとんど情報がない領域です。高齢の家族や小さな子どもを連れて行けるのかを判断できるよう、訪問者の証言と園の構造から分かることを整理します。

園内には「若干の高低差」がある

訪問者の記録で繰り返し出てくるのが、園内は広く、若干の高低差があるという指摘です。平坦な公園を想像していくと、印象が違います。

これは設計上の必然でもあります。縮景園は池のまわりに築山を配し、歩くにつれて景色が変化するように造られた回遊式庭園です。さらに、造園時に池を掘った土を川側に盛って土塁にしたという経緯があり、園内最高地点の迎暉峰は標高約10mの小山になっています。ボランティアガイドによれば、迎暉峰につながる土手は園側は緩やかな傾斜、川側は急な傾斜という構造で、これは縮景園がかつて出城の役割も兼ねていたとされる名残です。

つまり、「登らないルート」と「登るルート」が分かれているということです。迎暉峰からの眺めは園内随一とされていますが、そこを外せば負担はかなり軽くなります。

跨虹橋は渡れるか

園のシンボルである跨虹橋(ここうきょう)は、長さ27.4m・幅2.1mの石造アーチ橋です。全体がなだらかというわけではなく、中央付近だけが急な角度で立ち上がる形状をしています。「虹」という字が名前に入っているのは、そのためです。

幅は2mあるので、すれ違い自体に不安はありません。ただし勾配は明確にあります。杖をついている方、ベビーカーを押している方は、無理に渡らずに池の反対側を回るルートを選ぶという判断も可能です。

県立美術館側からも入園できる

あまり知られていませんが、隣接する広島県立美術館の側からも縮景園に入ることができます。訪問者の記録でもこの点に触れているものがあります。

正門側と美術館側では、園内に入ってから最初に歩く区間の性質が違う可能性があります。足元に不安のある方を連れて行く場合、どちらの入口から入るかで体験が変わるかもしれません。

靴選びについて

日本庭園の園路は、一般に砂利や飛石を含みます。ヒールの高い靴やサンダルは避け、歩き慣れたスニーカーが無難です。雨の日や雨上がりは石が滑りやすくなります。

季節ごとの見どころと年間行事

出典:そらみみ, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

縮景園は「いつ行っても同じ」場所ではありません。四季それぞれに主役が入れ替わります。

冬〜早春(1月〜2月)|梅

出典:そらみみ, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

園の北西に梅林があり、10数種類の白梅・紅梅が咲きます。人出が落ち着いている時期でもあり、静かに庭を歩きたい人にはむしろ狙い目です。2月には梅見茶会が催されます。

春(3月下旬〜4月上旬)|桜まつり・ライトアップ

出典:そらみみ, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

年間で最も賑わうのがこの時期です。桜まつりの期間中は夜間ライトアップが実施され、通常とは異なる時間帯まで開園します。庭園と桜と池の反射が重なる光景は、この時期にしか見られません。

あわせて観桜茶会(表千家同門会広島県支部)も開かれます。開催日は年によって変動するため、公式サイトの年間行事カレンダーで最新の日程を確認してください。

初夏(4月末〜6月)|新緑・ハナショウブ

出典:そらみみ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

茶摘みまつり(上田宗箇流和風会)、しょうぶ茶会(煎茶道三癸亭賣茶流)、田植まつりと、茶会が続く季節です。緑が最も濃くなる時期で、写真を撮るには光の条件が良くなります。

夏(7月〜8月)

出典:キモンベルリン, CC BY-SA 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0>, via Wikimedia Commons

七夕茶会が催されるほか、近年はポケモン茶会という子ども向けの企画も実施されています。子連れで訪れるなら、この時期の行事情報は要チェックです。

また、毎年8月1日には原爆犠牲者慰霊供養式が営まれます(詳細は後述)。

秋(9月〜11月)|観月茶会・菊花展・紅葉

出典:そらみみ, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

秋はもっとも行事が集中します。

  • 観月茶会(9月下旬)
  • 邦楽鑑賞会(10月)
  • 菊花展(10月末〜11月上旬)
  • 菊見茶会(11月3日・文化の日/入園無料日)
  • もみじ茶会(11月中旬)

冬支度の風物詩|コモ巻き

意外に知られていないのが、10月下旬の松のコモ巻きと、立冬の頃に行われるソテツのコモ巻きです。庭師が松の幹に藁を巻き、ソテツを藁で包んで冬に備える作業で、これ自体が公式の年間行事として告知されています。

藁に包まれたソテツが並ぶ光景は独特で、写真としての面白さは桜や紅葉に引けを取りません。それでいて、この時期を狙って訪れる人はほとんどいません。混雑を避けて「らしい景色」を撮りたいなら、11月上旬のコモ巻き直後が穴場です。

一般客も茶会に参加できるのか

縮景園の茶会は、表千家・裏千家・上田宗箇流・煎茶道各流派など、複数の団体が主催しています。参加条件や申込方法は行事ごとに異なります。

園内の見どころ7選

出典:Yoshio Kohara, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons

1. 濯纓池(たくえいち)

出典:小原由夫, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons

園の中心にある池。大小の島が浮かび、周囲を歩くたびに水面の表情が変わります。錦鯉が泳いでおり、園内で100円で購入できる餌をやることができます。子ども連れには鉄板の楽しみ方です。

2. 跨虹橋(ここうきょう)

出典:小原由夫, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons

縮景園のシンボル。天明6年(1786年)竣工の石造アーチ橋で、主要部分は花崗岩。7代藩主・浅野重晟が納得いくまで2度作り直させたと伝わります。日本百名橋の番外にも数えられる橋です。

そして、この橋は原爆の爆風に耐えて残りました。園内でも数少ない戦前からの建造物です。2023年のG7広島サミットでは、各国首脳のパートナーが縮景園を訪れ、この跨虹橋の上から鯉に餌をやる様子が報じられました。

3. 清風館(せいふうかん)

出典:そらみみ, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

園のほぼ中央に建つ、園内最大の建物。木造平屋建て、寄棟造・柿葺(こけらぶき)の数寄屋造で、東側には花頭窓が設けられ、そこから跨虹橋を望むように造られています。園内の他の建物は、この清風館を基準に配置が決められたと考えられています。

4. 迎暉峰(げいきほう)

出典:redlegsfan21, CC BY-SA 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0>, via Wikimedia Commons

標高約10m、園内最高地点の小山。ここからは跨虹橋、超然居を見渡し、その先のビル群の向こうに広島城が見えます。かつては広島湾の金輪島や似島、晴れた日には宮島まで望めたと伝えられています。ボランティアガイドが「園内一の眺め」と推す場所です。

5. 梅林

園の北西。1月から2月にかけて、白と紅の梅が咲き分けます。

6. 被爆樹木

園内には、1945年の被爆を生き延びた樹木が残っています。位置と樹種については園内の表示、または広島市の被爆樹木リストで確認できます。

7. 泉水亭(せんすいてい)

園内の休憩施設。歩き疲れたときに腰を落ち着けられる場所です。

知っておくと見え方が変わる、縮景園の歴史

出典:マックス・ヒロシマ, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

上田宗箇という人物

作庭を担った上田宗箇は、武将であり茶人でした。彼が興した上田宗箇流は現在も続いており、縮景園で開かれる茶摘みまつり、観月茶会、菊見茶会、梅見茶会などを主催しています。400年前にこの庭を設計した人物の流派が、今もこの庭で茶を点てている——この連続性が、縮景園という場所の厚みをつくっています。

雅名と『縮景園記』

5代藩主・浅野吉長は正徳3年(1713年)に園を訪れ、園内の山・池・建物・橋・島のそれぞれに雅名を付けさせ、堀南湖に『縮景園記』を編ませました。今わたしたちが使っている「濯纓池」「迎暉峰」といった名前は、このときに定められたものです。

大火と大改修

1758年の大火で、広島城下町の広範囲とともに縮景園も焼失します。その後、京都から庭師が招かれ、1783年から1788年にかけて大規模な改修が行われました。跨虹橋が架けられたのもこのときです。現在わたしたちが見ている縮景園の骨格は、この改修で形づくられたものです。

原爆と縮景園

1945年8月6日、縮景園は爆心地から約1.4kmの距離で被爆し、壊滅的な被害を受けました。庭園としての機能を失っただけでなく、この場所は被災した多くの人々が逃れてきた場所でもありました。そして、その多くがここで亡くなっています。

復旧工事は1949年から始まり、元の姿を取り戻すまでに約30年を要しました。

縮景園では現在も、毎年8月1日に原爆犠牲者慰霊供養式が営まれています。美しい庭園として紹介されることの多い場所ですが、その足元にこうした歴史があることは、訪れる前に知っておいてよいことだと思います。


訪問前に必ず読む|園内のルール

出典:ジェニファー・フォイヒター, CC BY 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by/2.0, via Wikimedia Commons

縮景園には、他の公園とは異なる明確なルールがあります。知らずに行くと現地で困るものを中心にまとめます。

お弁当は食べられる?

指定場所以外での食事は禁止されています。食事ができるのは「美術館前芝生広場の藤棚下のテーブル」のみです。

さらにレジャーシートの使用も禁止されています。「庭園でお弁当を広げてピクニック」という過ごし方はできません。ここを知らずに来て困る人が実際にいます。

ペットは連れて入れる?

ペットの持ち込みは禁止です。犬を連れて来園すると入園できません。同行者と交代で入るなどの対応が必要になります。

禁止されている行為

  • 喫煙
  • 指定場所以外での食事
  • 体操、ランニング
  • 楽器演奏
  • 集会、広報活動
  • 行商
  • 園内にある物(設置物、動植物など)の持ち出し
  • 樹木や設置物への落書き、傷をつけるなどの破損行為
  • レジャーシートの使用

持ち込めないもの

  • 火気類、刃物などの危険物
  • 酒・アルコール類
  • カップのドリンク、缶など蓋が完全に閉まらない容器の飲み物
  • ペット
  • 遊具(ボール、バドミントン、バット、風船など)
  • ドローン
  • 脚立

飲み物については、蓋が閉まるペットボトルや水筒はよいが、カップや缶は不可という基準です。カフェのテイクアウトカップを持ったまま入ろうとすると止められます。

撮影について

通常の記念撮影に制限はありませんが、脚立の持ち込みは禁止ドローンも禁止です。結婚式の前撮り撮影については、公式サイトに専用の申請案内があり、別途手続きが必要です。

あわせて回りたい周辺スポット

広島県立美術館(隣接)

庭園と直結。セット券あり。雨天時や真夏の避難先としても機能します。

広島城(徒歩圏)

縮景園は広島駅と広島城のちょうど中間に位置します。訪問者からも「あわせて行くのがおすすめ」という声が多い組み合わせです。

半日モデルコース

  1. 広島駅(9:00)
  2. 路面電車で縮景園前へ(9:15着)
  3. 縮景園を散策(9:20〜10:20)
  4. 広島県立美術館(10:30〜11:30)
  5. 徒歩で広島城へ(12:00)

よくある質問(FAQ)

縮景園の読み方は?

「しゅっけいえん」と読みます。

入園料はいくらですか?

一般350円、大学生150円です。高校生以下と65歳以上は無料(証明書の提示が必要)。広島県立美術館とのセット券は一般660円、大学生350円です。

所要時間はどのくらいですか?

池を一周するだけなら約30分、写真を撮りながらゆっくり歩いて40分〜1時間が目安です。県立美術館や食事を含めると半日程度になります。

広島駅からどうやって行きますか?

路面電車が最も分かりやすいルートです。広島駅南口から乗車し「八丁堀」で白島線に乗り換え、「縮景園前」下車すぐ。徒歩でも約15分の距離ですが、実際に歩いた人の記録では25分ほどかかっています。

駐車場はありますか?料金は?

あります。乗用車は最初の1時間400円、以降30分ごとに200円。ただし台数が限られており、公式サイトも公共交通機関の利用を推奨しています。満車時の路上待機はできません。

ペットを連れて入れますか?

いいえ。ペットの持ち込みは禁止されています。

お弁当を食べられますか?

食事ができるのは美術館前芝生広場の藤棚下のテーブルのみです。それ以外の場所での食事とレジャーシートの使用は禁止されています。

車椅子でも回れますか?

園内には高低差があり、シンボルの跨虹橋は中央部が急なアーチになっています。一方で隣接する県立美術館側からも入園できます。詳細は本文の「同行者別の歩きやすさ」をご確認のうえ、事前に管理事務所(082-221-3620)へお問い合わせいただくのが確実です。

桜の見頃はいつですか?ライトアップはありますか?

例年3月下旬から4月上旬が見頃で、この期間に桜まつりとして夜間ライトアップが実施されます。日程は年により変動するため、公式サイトの年間行事カレンダーをご確認ください。

紅葉の見頃はいつですか?

例年11月中旬から下旬です。同時期にもみじ茶会が催されます。

無料で入れる日はありますか?

5月4日(みどりの日)と11月3日(文化の日)は入園無料です。

休園日はいつですか?

12月29日から31日の3日間のみです。それ以外は年中開園しています。

障害者手帳を持っている場合、割引はありますか?

身体障害者手帳、戦傷病者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、その介助者は入園無料です。また、駐車場料金の免除制度もあります。いずれも手帳の提示が必要です。

茶会は誰でも参加できますか?

行事によって主催団体と参加条件が異なります。事前に管理事務所へお問い合わせください。


まとめ|こんな人におすすめ

  • 広島駅で時間が余った人——30分あれば一周できます。電停から徒歩1〜2分
  • 混雑を避けて日本庭園を味わいたい人——平日の午前中、または1〜2月の梅の時期
  • 雨の日の行き先を探している人——県立美術館とのセット券で室内に逃げられます
  • 写真を撮りたい人——桜と紅葉は当然として、11月上旬のコモ巻き直後が穴場

逆に、ペット連れの方、レジャーシートを広げてピクニックしたい方には向きません。ここは「歩いて眺める」ための場所です。

400年前に上田宗箇が設計し、大火で焼け、原爆で壊滅し、30年かけて復旧した庭が、いま広島の街なかにあります。その事実を頭の片隅に置いて歩くと、同じ景色でも見え方が変わるはずです。


施設情報

名称縮景園
住所〒730-0014 広島県広島市中区上幟町2-11
電話082-221-3620
開園時間3/16〜9/15:9:00〜18:00(入園17:30まで)
9/16〜3/15:9:00〜17:00(入園16:30まで)
休園日12月29日〜31日
入園料一般350円/大学生150円/高校生以下・65歳以上無料
駐車場有料・台数限定(乗用車 最初1時間400円、以降30分毎200円)
アクセス広電白島線「縮景園前」下車すぐ/JR広島駅から徒歩約15分
公式サイトhttps://shukkeien.jp/

※本記事の料金・開園時間・行事日程は掲載時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけ前に必ず公式サイトまたは電話(082-221-3620)でご確認ください。


参考文献・出典

  • 縮景園 公式サイト「入園案内」 https://shukkeien.jp/guide/
  • 縮景園 公式サイト「アクセス」 https://shukkeien.jp/access/
  • 縮景園 公式サイト「年間行事」 https://shukkeien.jp/event/
  • 縮景園 公式サイト「ガイドが選ぶ縮景園の見どころ」 https://shukkeien.jp/midokoro/
  • 縮景園 公式サイト「庭園MAP」 https://shukkeien.jp/map/
  • 広島県立美術館 https://www.hpam.jp/
  • 広島県「縮景園史」関連ページ
  • 政府広報オンライン Highlighting Japan「都会の大名庭園『縮景園』」(2023年4月号)
  • 公益財団法人 広島観光コンベンションビューロー「縮景園」
  • ひろしま観光ナビ(dive!! HIROSHIMA)「世界平和記念聖堂と縮景園散策コース」
  • 各種訪問者レビュー(トリップアドバイザー等/2024〜2025年投稿分を参照)

筆者:Ito Yosuke

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